医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

米国コロナワクチン関連の製薬マネー

第69回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2022年7月15日号

 22年6月に、米国オープンペイメンツプログラムにおいて、21年度のデータが公開された。総数は1210万件、総額は109億ドル(1兆2644億円、1ドル116円換算=22年3月末)に上る。  釈迦に説法だが、このプログラムは、米国の製薬・医療機器企業が、医師(21年度からは医師のアシスタントや一部の看護師も含む)や教育病院に支払った金銭の情報を統合し、オンラインで公開するものだ。メディケア&メディケイド・サービス庁が取り仕切る公的保険に、商品が収載されている企業は、あまねく情報公開を義務付けられている。  今回、筆者らのグループにおいては、21年度のデータが公開されるとすぐに、医学生の村山安寿さんが中心となり、解析を開始した。対象としたのは、新型コロナワクチンに関して企業から医療者・教育病院に対して支払われた金銭である。本稿においては、その調...  22年6月に、米国オープンペイメンツプログラムにおいて、21年度のデータが公開された。総数は1210万件、総額は109億ドル(1兆2644億円、1ドル116円換算=22年3月末)に上る。  釈迦に説法だが、このプログラムは、米国の製薬・医療機器企業が、医師(21年度からは医師のアシスタントや一部の看護師も含む)や教育病院に支払った金銭の情報を統合し、オンラインで公開するものだ。メディケア&メディケイド・サービス庁が取り仕切る公的保険に、商品が収載されている企業は、あまねく情報公開を義務付けられている。  今回、筆者らのグループにおいては、21年度のデータが公開されるとすぐに、医学生の村山安寿さんが中心となり、解析を開始した。対象としたのは、新型コロナワクチンに関して企業から医療者・教育病院に対して支払われた金銭である。本稿においては、その調査背

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