読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
人工冬眠時代が訪れたら
第198回
大西一幸
2022年8月1日号
人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む
砂川玄志郎
岩波科学ライブラリー
2022年4月刊
今回の読書は選択に際してかなり面白半分というか、くだけていえばミーハー的な気分があって、面白いに違いないという確信のような気持ちでページをめくった。ある意味、その期待は少し裏切られ、しかし少し違う科学の面白さにも気づかされた。タイトルが意味深。いかにもSF的で、スタンリー・キューブリックが1968年に監督した映画『2001年宇宙の旅』の印象的な「冷凍冬眠された隊員」を思い出す。
むろん、サブタイトルの「生死のはざまに踏み込む」で、どうやら科学的な「冬眠人間」の可能性について語られているという予測がつくが、それ以上具体的なイメージが湧いてこない。強いて言えば、新たな延命医療につながるのかなという程度の観測はするが、それ以上には想像は広が...
人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む
砂川玄志郎
岩波科学ライブラリー
2022年4月刊
今回の読書は選択に際してかなり面白半分というか、くだけていえばミーハー的な気分があって、面白いに違いないという確信のような気持ちでページをめくった。ある意味、その期待は少し裏切られ、しかし少し違う科学の面白さにも気づかされた。タイトルが意味深。いかにもSF的で、スタンリー・キューブリックが1968年に監督した映画『2001年宇宙の旅』の印象的な「冷凍冬眠された隊員」を思い出す。
むろん、サブタイトルの「生死のはざまに踏み込む」で、どうやら科学的な「冬眠人間」の可能性について語られているという予測がつくが、それ以上具体的なイメージが湧いてこない。強いて言えば、新たな延命医療につながるのかなという程度の観測はするが、それ以上には想像は広がらな
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