時流遡航
日々諸事遊考㊸
第283回 ─老身が小ドライブ旅行に 托した想い①─
本田成親
2022年8月1日号
赤沢港から眺める山の向こうに赤沢恒陽台別荘地がある
5月下旬のことですが、高校同期生である大脇君から、久々に歓談でもしないかとの誘いを受けました。声を掛けてある人がほかにもいるとかで、交歓の場は伊豆半島赤沢恒陽台にある同君の別荘だとのこと——まだ新緑の輝きも残る時節のことだったので、私は喜んでその誘いに応えることにしました。
かつては紀行文執筆をも仕事の一環としていた身なので、折々車中泊を重ねながら日本本土の全海岸線や全都道府県を廻り尽くし、自らを「贋伊能忠敬」などと嘲笑したりもしていたものです。ただ、後期高齢者の仲間入りをしたことに加え、新型コロナウイルス禍による移動規制の影響もあって、近年は遠出のドライブを控えてきました。それゆえ、近距離の小旅行のことであるとはいえ、長らく家籠りを続けていた愚身からすれば、...
赤沢港から眺める山の向こうに赤沢恒陽台別荘地がある
5月下旬のことですが、高校同期生である大脇君から、久々に歓談でもしないかとの誘いを受けました。声を掛けてある人がほかにもいるとかで、交歓の場は伊豆半島赤沢恒陽台にある同君の別荘だとのこと——まだ新緑の輝きも残る時節のことだったので、私は喜んでその誘いに応えることにしました。
かつては紀行文執筆をも仕事の一環としていた身なので、折々車中泊を重ねながら日本本土の全海岸線や全都道府県を廻り尽くし、自らを「贋伊能忠敬」などと嘲笑したりもしていたものです。ただ、後期高齢者の仲間入りをしたことに加え、新型コロナウイルス禍による移動規制の影響もあって、近年は遠出のドライブを控えてきました。それゆえ、近距離の小旅行のことであるとはいえ、長らく家籠りを続けていた愚身からすれば、文
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