医薬経済オンライン

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早くも「マイナス改定」の予防線

日医を揺さぶる「保険免責制」再浮上の図式

2009年4月1日号

 その医療政策シンポジウムは、東京・駒込の日本医師会館・大講堂で開かれた。3月13日のことだ。テーマは「社会保障財源」だった。  重厚感のある大きな椅子には、唐澤祥人会長ら日医幹部を含む数百人の医師会関係者が座る。いわば日医のホームグラウンド。財務省主計局の太田充主計官は、ムダなことは言わない。元財務官僚の高橋洋一東洋大教授は「埋蔵金」で放言ざんまいだった。  唯一、吉川洋東大教授だけが、日医に対し、毒づいた。医師会関係者は唖然とするしかなかった。  「社会保障費の自然増2200億円削減が地域医療の崩壊を招いたと確信していると言うが、証明が不十分。診療報酬の平均的な引き上げで物事が片付くというのは、相当乱暴な(論理の)三段跳び。まったく理解できない。狐につままれた思いだ」  吉川教授は、討論...  その医療政策シンポジウムは、東京・駒込の日本医師会館・大講堂で開かれた。3月13日のことだ。テーマは「社会保障財源」だった。  重厚感のある大きな椅子には、唐澤祥人会長ら日医幹部を含む数百人の医師会関係者が座る。いわば日医のホームグラウンド。財務省主計局の太田充主計官は、ムダなことは言わない。元財務官僚の高橋洋一東洋大教授は「埋蔵金」で放言ざんまいだった。  唯一、吉川洋東大教授だけが、日医に対し、毒づいた。医師会関係者は唖然とするしかなかった。  「社会保障費の自然増2200億円削減が地域医療の崩壊を招いたと確信していると言うが、証明が不十分。診療報酬の平均的な引き上げで物事が片付くというのは、相当乱暴な(論理の)三段跳び。まったく理解できない。狐につままれた思いだ」  吉川教授は、討論の司

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