医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

不採算品目の増加が招く「潰れる」後発品企業

品質問題、円安、毎年改定のトリプルパンチ

2022年8月1日号

 数年後には潰れる後発品企業が続出するかもしれない。後発品業界では、事業再生ADRを申請した日医工の行方に注目が集まっているが、経営破綻への危機感は業界全体に広がっている。 「財務力のないところから順番に破綻していく」  サワイグループホールディングスの澤井光郎会長が7月13日、都内で開かれた展示会インターフェックスで行った講演には悲壮感が漂っていた。後発品業界は「品質問題」に加え、「円安」「毎年改定」というトリプルパンチに晒され、先行きが暗いという。とくに薬価の毎年改定による影響は深刻とし、危機感を募らせた。  サワイが毎年改定の影響をシミュレーションしたところ、仮に売上高1000億円、営業利益100億円の後発品企業で、販売数量を毎年2%増加させ、さらに毎年35億円分の新製品を発売、原価も4%改善しても、薬価を毎年10%...  数年後には潰れる後発品企業が続出するかもしれない。後発品業界では、事業再生ADRを申請した日医工の行方に注目が集まっているが、経営破綻への危機感は業界全体に広がっている。 「財務力のないところから順番に破綻していく」  サワイグループホールディングスの澤井光郎会長が7月13日、都内で開かれた展示会インターフェックスで行った講演には悲壮感が漂っていた。後発品業界は「品質問題」に加え、「円安」「毎年改定」というトリプルパンチに晒され、先行きが暗いという。とくに薬価の毎年改定による影響は深刻とし、危機感を募らせた。  サワイが毎年改定の影響をシミュレーションしたところ、仮に売上高1000億円、営業利益100億円の後発品企業で、販売数量を毎年2%増加させ、さらに毎年35億円分の新製品を発売、原価も4%改善しても、薬価を毎年10%引き

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence