医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

かかりつけ医の加算、制度化に向けた一里塚か

第87回

ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳

2022年8月1日号

「しつこい」と思われるかもしれないが、前々回(22年6月1日号)、前回(22年7月1日号)に続いて、今回も22年度診療報酬改定を取り上げることとする。今回のテーマは「かかりつけ医」の機能に関する改定である。  もともと、かかりつけ医の制度的な位置付けや役割、機能は曖昧であり、財務省などは外来医療の効率化の観点に立ち、「かかりつけ医の制度化」、つまり患者がどこの医療機関にも行けるフリーアクセスを制限する登録制の採用を求めており、これに日本医師会が強く反対する構図が続いている。  こうしたなか、22年度改定では、かかりつけ医機能に関する一部の加算に関して、要件が細かく決まった。この加算見直しを「制度化に向けた一里塚」とみるか、単なる「加算の拡充」と考えるのか、恐らく立場によって意見が分かれるだろう。今回は22年度改定のうち、かかりつ... 「しつこい」と思われるかもしれないが、前々回(22年6月1日号)、前回(22年7月1日号)に続いて、今回も22年度診療報酬改定を取り上げることとする。今回のテーマは「かかりつけ医」の機能に関する改定である。  もともと、かかりつけ医の制度的な位置付けや役割、機能は曖昧であり、財務省などは外来医療の効率化の観点に立ち、「かかりつけ医の制度化」、つまり患者がどこの医療機関にも行けるフリーアクセスを制限する登録制の採用を求めており、これに日本医師会が強く反対する構図が続いている。  こうしたなか、22年度改定では、かかりつけ医機能に関する一部の加算に関して、要件が細かく決まった。この加算見直しを「制度化に向けた一里塚」とみるか、単なる「加算の拡充」と考えるのか、恐らく立場によって意見が分かれるだろう。今回は22年度改定のうち、かかりつけ医

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