フロントライン
医薬品に関する規制緩和のあり方に疑問
2022年8月1日号
日本政府は、ほぼ半世紀にわたって「規制緩和」を推進してきた。規制緩和が流行語大賞に選ばれたのは1993年のこと。その後呼び名こそ「規制改革」と変わったが、多くの規制を正して改革せよとの声は一向に衰えていない。
ここでは医薬品にフォーカスして規制改革の問題を考えてみたい。医療用であれ一般用であれ医薬品の製品特性を考えれば、研究開発段階から製造販売の各レベルで厳しい規制が数多く設けられている。規制の概念は大別して2種類ある。ひとつは医薬品の品質保証、安全性や有効性を担保する目的を有する「社会的規制」。もうひとつは企業活動に関連する独占禁止法、景品表示法、適正広告基準、公正競争規約など「経済的規制」だ。
いずれの規制であれ、それらが時代に適合しなくなり、生活者や生産者・事業者にとって不利益を生じるようになったもの、国際的...
日本政府は、ほぼ半世紀にわたって「規制緩和」を推進してきた。規制緩和が流行語大賞に選ばれたのは1993年のこと。その後呼び名こそ「規制改革」と変わったが、多くの規制を正して改革せよとの声は一向に衰えていない。
ここでは医薬品にフォーカスして規制改革の問題を考えてみたい。医療用であれ一般用であれ医薬品の製品特性を考えれば、研究開発段階から製造販売の各レベルで厳しい規制が数多く設けられている。規制の概念は大別して2種類ある。ひとつは医薬品の品質保証、安全性や有効性を担保する目的を有する「社会的規制」。もうひとつは企業活動に関連する独占禁止法、景品表示法、適正広告基準、公正競争規約など「経済的規制」だ。
いずれの規制であれ、それらが時代に適合しなくなり、生活者や生産者・事業者にとって不利益を生じるようになったもの、国際的基
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録