医薬経済オンライン

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企業力を評価する

スペシャリティ路線で輝けるか

第7回 小野薬品工業

2009年4月1日号

 小野薬品は、中外製薬を除く上場製薬企業の9位に位置する大手だが、ほかとは大きな違いがある。経営方針で、「世界に通用する独創的な新薬開発をめざし、特定分野に特化したグローバルスペシャリティファーマの実現」を掲げているが、このスペシャリティこそが小野薬品の特長だ。過去を振り返っても、プロスタグランディン製剤の開発に注力、同業他社との競合のない独自性を発揮し、高い成長力と収益性を実現した。広範な領域の製品で大型化をめざしてきた他の大手との違いだ。  しかし、高成長も遠い過去のことだ。単独決算ベースだが、20年前の87年度と10年前の97年度を比較すると、売上高は90%増、営業利益は2・45倍に急成長を遂げた。97年度と07年度の10年間は、売上高が19%増、営業利益が▲1%である。営業利益率をみると、87年度が33・2%、97年度...  小野薬品は、中外製薬を除く上場製薬企業の9位に位置する大手だが、ほかとは大きな違いがある。経営方針で、「世界に通用する独創的な新薬開発をめざし、特定分野に特化したグローバルスペシャリティファーマの実現」を掲げているが、このスペシャリティこそが小野薬品の特長だ。過去を振り返っても、プロスタグランディン製剤の開発に注力、同業他社との競合のない独自性を発揮し、高い成長力と収益性を実現した。広範な領域の製品で大型化をめざしてきた他の大手との違いだ。  しかし、高成長も遠い過去のことだ。単独決算ベースだが、20年前の87年度と10年前の97年度を比較すると、売上高は90%増、営業利益は2・45倍に急成長を遂げた。97年度と07年度の10年間は、売上高が19%増、営業利益が▲1%である。営業利益率をみると、87年度が33・2%、97年度は4

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