医薬経済オンライン

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逆立ちしても勝てない日本

〝国策〞韓国の治験事情、「早い・安い・質高い」

2009年4月1日号

 「日本のデータは使えないね」  日本の製薬会社のある韓国駐在員は、地元の医師から言われた言葉に衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。  メガファーマは、アジアでの治験の軸足を、「早い・安い・質が高い」の三拍子が揃い、英語が比較的通用する韓国に移している。韓国政府も治験をビジネスと捉え、積極的な誘致策を打ち出しており、その結果、韓国内での国際共同治験の数も年々増加。新薬の導入も早まり、医療の質も高まってきた。  一方、隣国の日本。医薬品市場の規模は韓国の比にならないほど巨大だが、未だに治験は「遅い・高い・質は過剰」という状態で、ドラッグ・ラグという懸案も抱えたままだ。  冒頭の韓国地元医師の発言は、国際共同治験にこれから参加という状況にある日本に対する痛烈な嫌みである。駐在員は「日本は井の...  「日本のデータは使えないね」  日本の製薬会社のある韓国駐在員は、地元の医師から言われた言葉に衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。  メガファーマは、アジアでの治験の軸足を、「早い・安い・質が高い」の三拍子が揃い、英語が比較的通用する韓国に移している。韓国政府も治験をビジネスと捉え、積極的な誘致策を打ち出しており、その結果、韓国内での国際共同治験の数も年々増加。新薬の導入も早まり、医療の質も高まってきた。  一方、隣国の日本。医薬品市場の規模は韓国の比にならないほど巨大だが、未だに治験は「遅い・高い・質は過剰」という状態で、ドラッグ・ラグという懸案も抱えたままだ。  冒頭の韓国地元医師の発言は、国際共同治験にこれから参加という状況にある日本に対する痛烈な嫌みである。駐在員は「日本は井の中の

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