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Pharmacoeconomics 薬剤経済学

腎細胞がん剤-NICE拒否の当初判断 高額薬剤の給付管理⑨

第197回

2009年3月15日号

 腎細胞がんは近年のがん療法の進歩を代表する領域だが、08年8月、英NICE(国立医療技術評価機構)が新薬4製剤について臨床的な改善効果は認めるが、高額過ぎ、費用対効果の観点からNHS(国民保健サービス)利用を推奨できないと、一括拒否の暫定的意見をまとめたとき、高額薬剤の受け入れ拒否の連続に、不満がたまっていた英国の世論は強く反発した。 高い価格を設定、トップに気前のいい報酬を与えているのは製薬会社、なぜ我々が批判されるのか、というNICEの反論は功を奏さなかった。この流れがほぼ合意されていた薬価設定に関わる政府と製薬業界の自主的指針PPRS交渉の再開、高額薬剤への新たな対応の模索を促した。 表は、NICEの4製剤すべての受け入れを拒否する当初判断の根拠を要約している。 がん細胞を狙い撃つ作用が基本になるベバシズマブ(ロシュ:アバスチン)、スニチニブ(ファ...  腎細胞がんは近年のがん療法の進歩を代表する領域だが、08年8月、英NICE(国立医療技術評価機構)が新薬4製剤について臨床的な改善効果は認めるが、高額過ぎ、費用対効果の観点からNHS(国民保健サービス)利用を推奨できないと、一括拒否の暫定的意見をまとめたとき、高額薬剤の受け入れ拒否の連続に、不満がたまっていた英国の世論は強く反発した。 高い価格を設定、トップに気前のいい報酬を与えているのは製薬会社、なぜ我々が批判されるのか、というNICEの反論は功を奏さなかった。この流れがほぼ合意されていた薬価設定に関わる政府と製薬業界の自主的指針PPRS交渉の再開、高額薬剤への新たな対応の模索を促した。 表は、NICEの4製剤すべての受け入れを拒否する当初判断の根拠を要約している。 がん細胞を狙い撃つ作用が基本になるベバシズマブ(ロシュ:アバスチン)、スニチニブ(ファイ

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