TOB後が見えないアステラス
米CVTを敵対的買収へ、「GCL戦略」はどこへ行くのか
2009年3月15日号
アステラス製薬が、とうとう敵対的買収に踏み切った。
米バイオベンチャーのCVセラピューティクス(CVT)に対し、友好的買収を持ちかけたのが、今年1月27日。奇しくも、世界トップの米ファイザーが米ワイスを統合するという、ビッグニュースの翌日だった。
ところが、2月27日には、1株当たり16ドルという買い取り条件は据え置いたまま、公開買い付け(TOB)に方針を切り替えた。
CVT経営陣の意志を尊重した買収提案が、ちょうど1ヵ月でTOBに発展するという、掌を返したような今回の顛末。買収防衛策の封じ込めや、CVT経営陣の首のすげ替えに動くなど、二の手、三の手を繰り出すアステラス製薬は、最初から敵対的買収を想定していた行動とも読める。
しかし、この循環器領域を専門とするCVTの買収。泌尿器と臓...
アステラス製薬が、とうとう敵対的買収に踏み切った。
米バイオベンチャーのCVセラピューティクス(CVT)に対し、友好的買収を持ちかけたのが、今年1月27日。奇しくも、世界トップの米ファイザーが米ワイスを統合するという、ビッグニュースの翌日だった。
ところが、2月27日には、1株当たり16ドルという買い取り条件は据え置いたまま、公開買い付け(TOB)に方針を切り替えた。
CVT経営陣の意志を尊重した買収提案が、ちょうど1ヵ月でTOBに発展するという、掌を返したような今回の顛末。買収防衛策の封じ込めや、CVT経営陣の首のすげ替えに動くなど、二の手、三の手を繰り出すアステラス製薬は、最初から敵対的買収を想定していた行動とも読める。
しかし、この循環器領域を専門とするCVTの買収。泌尿器と臓器移
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