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INTERVIEW

院内感染、米で10万の命奪う

インタビュー・キャスリン・マーフィー 豪ボンド大学准教授

2009年3月15日号

 昨年、血糖値測定器の使い回しが相次いで発覚するなど、院内感染問題は相変わらず深刻だ。だが、これは国内だけでなく、世界的にも克服すべき課題として医療界に突きつけられている古くて新しい問題でもある。今でも米国では年間約10万人もの人が、院内感染で命を奪われているという。感染症の専門家で、世界保健機関(WHO)の管理専門化諮問委員会の委員でもあるオーストラリアのボンド大学のキャスリン・マーフィー准教授(看護師)に、院内感染の世界的な潮流と対応策を聞いた。 ――院内感染の主な原因は何か。 マーフィー 多くの原因があるが、例えば、チューブの口腔内への挿入で気道を傷つけるとか、静脈注射で皮膚に傷害を与えられることなどでも、患者の抵抗力が発揮されずに感染に至ることがある。また、抗生剤の多用による薬剤耐性菌も問題だ。医...  昨年、血糖値測定器の使い回しが相次いで発覚するなど、院内感染問題は相変わらず深刻だ。だが、これは国内だけでなく、世界的にも克服すべき課題として医療界に突きつけられている古くて新しい問題でもある。今でも米国では年間約10万人もの人が、院内感染で命を奪われているという。感染症の専門家で、世界保健機関(WHO)の管理専門化諮問委員会の委員でもあるオーストラリアのボンド大学のキャスリン・マーフィー准教授(看護師)に、院内感染の世界的な潮流と対応策を聞いた。 ――院内感染の主な原因は何か。 マーフィー 多くの原因があるが、例えば、チューブの口腔内への挿入で気道を傷つけるとか、静脈注射で皮膚に傷害を与えられることなどでも、患者の抵抗力が発揮されずに感染に至ることがある。また、抗生剤の多用による薬剤耐性菌も問題だ。医療

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