医薬経済オンライン

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Patient Relations 患者会

社団法人 認知症の人と 家族の会

2009年1月1日号

病気への理解と受け入れ杉山孝博 副代表理事「今日は国鉄が事故で止まったの。会社は臨時休業だから仕事に行かなくていいの。天気もいいし、庭の草むしりでもしてよ」 朝から仕事へ向かおうとする認知症の夫を引き止めるには、頭ごなしに言っても反抗されるだけだと、「認知症の人と家族の会」の杉山孝博・副代表理事は解説する。認知症の人に対応するポイントは、相手の症状を理解し、その人が今おかれている「世界」を把握することだという。認知症の人にとってJRは、国鉄のままかもしれないのだ。 杉山副代表理事は、会を切り盛りする一方で、川崎幸クリニック(神奈川県川崎市)の院長として、日々患者の診療にもあたる。杉山副代表理事によれば、認知症患者は、これまでの記憶がごっそりと抜け落ち、最後に残った記憶の時点が「現在」となる。このため、しばしば認知症の人は、若い頃の家族の... 病気への理解と受け入れ杉山孝博 副代表理事「今日は国鉄が事故で止まったの。会社は臨時休業だから仕事に行かなくていいの。天気もいいし、庭の草むしりでもしてよ」 朝から仕事へ向かおうとする認知症の夫を引き止めるには、頭ごなしに言っても反抗されるだけだと、「認知症の人と家族の会」の杉山孝博・副代表理事は解説する。認知症の人に対応するポイントは、相手の症状を理解し、その人が今おかれている「世界」を把握することだという。認知症の人にとってJRは、国鉄のままかもしれないのだ。 杉山副代表理事は、会を切り盛りする一方で、川崎幸クリニック(神奈川県川崎市)の院長として、日々患者の診療にもあたる。杉山副代表理事によれば、認知症患者は、これまでの記憶がごっそりと抜け落ち、最後に残った記憶の時点が「現在」となる。このため、しばしば認知症の人は、若い頃の家族の顔は

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