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医工連携

簡易脳波検査でMCIを判定

医工連携の実践者73 満倉靖恵 慶應義塾大学教授

2022年8月15日号

 アルツハイマー型認知症は、超高齢社会に突入した日本にとって大きな課題だ。13年の厚生労働省研究班報告によれば、10年時点での65歳以上の認知症有病率は約15%、その7割近くの原因がアルツハイマー病だった。現時点でも認知症の有病率や原因の割合に変化がないとすれば、22年6月現在の65歳以上人口推計値は3626万人だから、400万人近いアルツハイマー病患者が存在することになる。  研究の蓄積から、アルツハイマー病では、症状の出る15〜20年前には脳内の器質的変化が始まるとわかってきている。脳内の変化はあるけれども症状はないプレクリニカル期、認知機能の低下はあるが日常生活の自立は保たれているMCI(軽度認知障害)期、日常生活に支障をきたして介護が必要となるアルツハイマー病の順番で進んでいく。そして、認知症の段階まで進んでしまうと、現代医学では治...  アルツハイマー型認知症は、超高齢社会に突入した日本にとって大きな課題だ。13年の厚生労働省研究班報告によれば、10年時点での65歳以上の認知症有病率は約15%、その7割近くの原因がアルツハイマー病だった。現時点でも認知症の有病率や原因の割合に変化がないとすれば、22年6月現在の65歳以上人口推計値は3626万人だから、400万人近いアルツハイマー病患者が存在することになる。  研究の蓄積から、アルツハイマー病では、症状の出る15〜20年前には脳内の器質的変化が始まるとわかってきている。脳内の変化はあるけれども症状はないプレクリニカル期、認知機能の低下はあるが日常生活の自立は保たれているMCI(軽度認知障害)期、日常生活に支障をきたして介護が必要となるアルツハイマー病の順番で進んでいく。そして、認知症の段階まで進んでしまうと、現代医学では治せな

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