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臨床研究と患者の人権

第3シリーズ⑦ 倫理指針逸脱した先進医療

ジャーナリスト 出河雅彦

2022年8月15日号

金沢大学病院  先進医療制度から逸脱し、安全性や有効性が確立していないカフェイン併用化学療法を「治療」として実施したり、臨床試験においても倫理審査委員会の承認を得ないままプロトコールを勝手に変更したりしていた行為に対してはさまざまなペナルティーが科された。厚生労働省は金沢大学の記者会見から半年も経たない2014年10月1日、カフェイン併用化学療法を先進医療から削除した。  先進医療として認められた医療技術の費用は、公的医療保険と患者の負担によって賄われる。患者が負担するのは、保険診療が認められていない医療技術の費用(カフェイン併用化学療法で言えば、カフェインの薬剤費)と、その医療技術の実施に伴って保険が適用される診察・検査・入院などの費用の窓口負担(通常3割)を合わせた金額である。診察・検査・入院などの費用は、公的医療... 金沢大学病院  先進医療制度から逸脱し、安全性や有効性が確立していないカフェイン併用化学療法を「治療」として実施したり、臨床試験においても倫理審査委員会の承認を得ないままプロトコールを勝手に変更したりしていた行為に対してはさまざまなペナルティーが科された。厚生労働省は金沢大学の記者会見から半年も経たない2014年10月1日、カフェイン併用化学療法を先進医療から削除した。  先進医療として認められた医療技術の費用は、公的医療保険と患者の負担によって賄われる。患者が負担するのは、保険診療が認められていない医療技術の費用(カフェイン併用化学療法で言えば、カフェインの薬剤費)と、その医療技術の実施に伴って保険が適用される診察・検査・入院などの費用の窓口負担(通常3割)を合わせた金額である。診察・検査・入院などの費用は、公的医療保険

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