時流遡航
日々諸事遊考㊺
第285回 ─老いた身が小ドライブ旅行に 托す想い③─
本田成親
2022年9月1日号
伊豆半島赤沢付近に残る放置橋梁
翌日は大脇君旧知の女性が日帰りで来訪するということで、午前中に伊豆高原駅まで彼女を出迎えに行くことになりました。そこで、私のほうは彼の運転する車の助手席に乗り込み、周辺の風物を気軽に楽しみながら同行することにしたのです。たまには他人の運転する車に乗って気ままにくつろぐのも悪くないと思いながら、前日同様にどっかりと助手席に腰を下ろしたのですが、実際それはなかなかに快適なものではありました。
深い谷合いの道を辿って一般道へと下る途中、頭上遥かな左急斜面に、長さ100mにも及びそうなループ構造の巨大な鉄橋が架かっているのが目にとまりました。ただ、周辺の別荘地の地理的配置ぶりからしても、また、頑強な構造を具え持つもののどこか不自然な雰囲気の漂うその橋の様相からしても、現在それが機能してい...
伊豆半島赤沢付近に残る放置橋梁
翌日は大脇君旧知の女性が日帰りで来訪するということで、午前中に伊豆高原駅まで彼女を出迎えに行くことになりました。そこで、私のほうは彼の運転する車の助手席に乗り込み、周辺の風物を気軽に楽しみながら同行することにしたのです。たまには他人の運転する車に乗って気ままにくつろぐのも悪くないと思いながら、前日同様にどっかりと助手席に腰を下ろしたのですが、実際それはなかなかに快適なものではありました。
深い谷合いの道を辿って一般道へと下る途中、頭上遥かな左急斜面に、長さ100mにも及びそうなループ構造の巨大な鉄橋が架かっているのが目にとまりました。ただ、周辺の別荘地の地理的配置ぶりからしても、また、頑強な構造を具え持つもののどこか不自然な雰囲気の漂うその橋の様相からしても、現在それが機能していない
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