負傷兵を救う「再生医療」技術
沈黙する軍研究所、オバマ大統領で方針変わるか
医療ジャーナリスト 粥川準二
2009年3月1日号
03年3月に始まり、今なお続くイラク戦争では、米軍の兵士だけで約4000人が死亡し、約3万人が負傷したと推測されている。米国以外の多国籍軍の兵士、民間軍事会社の契約要員、そしてイラク側の兵士や民間人を加えれば、その数は計り知れない。双方合わせた死者数は、10万人とも15万人とも言われている。負傷者はそれを上回るだろう。
近年の戦争では、兵士たちは銃弾よりも、むしろ爆発物によって負傷するという。ある推計では、負傷兵全体のうち75%が爆発物によって負傷している。
なかでも、イラクやアフガニスタンの米軍を悩ませているのが、「即席爆発装置」(ImprovisedExplosive Device =IED)と呼ばれる、あり合わせの爆発物と起爆装置でつくられた手製兵器だ。そうした爆発物の影響は、防弾チョッキだけでは防ぐことができず、また銃弾と違って...
03年3月に始まり、今なお続くイラク戦争では、米軍の兵士だけで約4000人が死亡し、約3万人が負傷したと推測されている。米国以外の多国籍軍の兵士、民間軍事会社の契約要員、そしてイラク側の兵士や民間人を加えれば、その数は計り知れない。双方合わせた死者数は、10万人とも15万人とも言われている。負傷者はそれを上回るだろう。
近年の戦争では、兵士たちは銃弾よりも、むしろ爆発物によって負傷するという。ある推計では、負傷兵全体のうち75%が爆発物によって負傷している。
なかでも、イラクやアフガニスタンの米軍を悩ませているのが、「即席爆発装置」(ImprovisedExplosive Device =IED)と呼ばれる、あり合わせの爆発物と起爆装置でつくられた手製兵器だ。そうした爆発物の影響は、防弾チョッキだけでは防ぐことができず、また銃弾と違って、
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