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Pharmacoeconomics 薬剤経済学

特殊薬剤の別枠集中管理の広がり 高額薬剤の給付管理④

第192回

2009年1月1日号

 特殊薬剤(バイオテック製剤)の利用が進む米国で“初歩的”な費用分析が出始めている状況は、医師オフィスで投薬管理される注射剤は医師フィーの一部として支払われ、見えていなかった全体像の把握を意味している。医師が薬剤を購入し投薬管理費とともに保険請求する外来診療の基本は、公私の医療に共通する。腫瘍専門医の請求は、しばしば購入額とかけ離れていた。メディケアがまず実質的差益を消す制度を導入したが、製薬会社と価格を交渉、薬局支払いを自ら管理する薬局給付と異なり、薬剤費の実態を掴むことさえ困難があった。 特殊薬剤の費用管理策は、医療給付で支払われる薬剤費の抑制と、管理を薬局給付に移して薬剤費抑制策を適用する対応がある。医療給付の下では支払者は処方に容喙しにくいが、薬局給付は高額製剤アクセスに前提を設けるステップ療法や事前承認制を組み込める。まず医師か...  特殊薬剤(バイオテック製剤)の利用が進む米国で“初歩的”な費用分析が出始めている状況は、医師オフィスで投薬管理される注射剤は医師フィーの一部として支払われ、見えていなかった全体像の把握を意味している。医師が薬剤を購入し投薬管理費とともに保険請求する外来診療の基本は、公私の医療に共通する。腫瘍専門医の請求は、しばしば購入額とかけ離れていた。メディケアがまず実質的差益を消す制度を導入したが、製薬会社と価格を交渉、薬局支払いを自ら管理する薬局給付と異なり、薬剤費の実態を掴むことさえ困難があった。 特殊薬剤の費用管理策は、医療給付で支払われる薬剤費の抑制と、管理を薬局給付に移して薬剤費抑制策を適用する対応がある。医療給付の下では支払者は処方に容喙しにくいが、薬局給付は高額製剤アクセスに前提を設けるステップ療法や事前承認制を組み込める。まず医師から薬

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