「消極経営」で硬直化する大正製薬
リスク回避が“常態化”し脱OTC薬依存進まず
2022年9月1日号
「立ち止まってもいい。僕らはみんな強くない」
生き馬の目を抜く芸能界の先頭を、持ち前の負けん気で、30年以上にわたって走ってきた初老の元アイドルからCMでこう呼びかけられても、多くの人は面食らうのではなかろうか。「キムタク、どうしちゃったの?『リポビタンD』も大丈夫?」。要は言っていることと、やってきたことの不整合をまず説明してよ、という思いだろう。
それは奇しくも、発売60周年の節目を今年迎えたこの医薬部外品ドリンクを、長年にわたり会社の代名詞としてきた大正製薬とその持株会社・大正製薬ホールディングス(HD)に向けられたステークホルダーらの「切なる願い」とオーバーラップする。18年秋以降、ほぼ4年にわたって下落し足元では半値以下となってしまった大正HDの株価をはじめ、2期連続の営業赤字を見込む医薬事業の方向付け...
「立ち止まってもいい。僕らはみんな強くない」
生き馬の目を抜く芸能界の先頭を、持ち前の負けん気で、30年以上にわたって走ってきた初老の元アイドルからCMでこう呼びかけられても、多くの人は面食らうのではなかろうか。「キムタク、どうしちゃったの?『リポビタンD』も大丈夫?」。要は言っていることと、やってきたことの不整合をまず説明してよ、という思いだろう。
それは奇しくも、発売60周年の節目を今年迎えたこの医薬部外品ドリンクを、長年にわたり会社の代名詞としてきた大正製薬とその持株会社・大正製薬ホールディングス(HD)に向けられたステークホルダーらの「切なる願い」とオーバーラップする。18年秋以降、ほぼ4年にわたって下落し足元では半値以下となってしまった大正HDの株価をはじめ、2期連続の営業赤字を見込む医薬事業の方向付け、「
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