看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
コロナ禍で問われる「熱量」
第61回 ケア者は日夜大変だが患者・家族も堪えている
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2022年9月1日号
第7波に対しては、はっきり言って、ちょっといい加減にしてほしいと思う。医療者なので新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の動向を追ってはいたものの、これまでは感染者どころか濃厚接触者も身近にいなかったので、第7波がいかに大きなパンデミックであるかがわかる。予定していたミーティングや勉強会の中止も増えた。
具体例としては、在宅ケアであれば、訪問する家族が全員COVID―19に罹患したものの、ヘルパーさんがその家族の元に行けないので、代わりに訪問看護師が日常生活援助をやっているらしい。それで時間がないのだそうだ。
病院でもそうである。どんどん人手がなくなっていくなかで、ケアのクオリティを維持するのは難しい。例えば難しい患者のケアについて、チームで話し合うために定期的に「カンファレンス」という小さい打ち合わせを忙しい合間を縫っ...
第7波に対しては、はっきり言って、ちょっといい加減にしてほしいと思う。医療者なので新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の動向を追ってはいたものの、これまでは感染者どころか濃厚接触者も身近にいなかったので、第7波がいかに大きなパンデミックであるかがわかる。予定していたミーティングや勉強会の中止も増えた。
具体例としては、在宅ケアであれば、訪問する家族が全員COVID―19に罹患したものの、ヘルパーさんがその家族の元に行けないので、代わりに訪問看護師が日常生活援助をやっているらしい。それで時間がないのだそうだ。
病院でもそうである。どんどん人手がなくなっていくなかで、ケアのクオリティを維持するのは難しい。例えば難しい患者のケアについて、チームで話し合うために定期的に「カンファレンス」という小さい打ち合わせを忙しい合間を縫って行
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