医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

ドクターかでいの医療の裏技

老親の入院

第19回

かでい伝次郎

2022年9月1日号

 この年末に妻の父が、夏には私の母が、後期高齢者になってから初めて入院した。いずれも良性疾患ではあるが、その後介護の手が必要な事態となった。老親たちが入院した病院では、どこでも原疾患に対し、最先端で最小侵襲の外科的治療が行われた。これが受診先を誤っていたら、早々にも落命したり、激しい痛みで苦しみ続けていただろう。少なくとも私が普段内科で仕事をしているところに入院させていたら、不幸な転帰を辿っていたに違いない。  問題はその後だ。老親たちは入院中や退院後に、酷い便秘に苦しんだ。義父は退院後に在宅療養しているが、便秘薬が適切に処方されていなかったので、私が下剤の用量・用法を指示した。私の母など、入院中に便秘に病院が対応してくれないので、亡父(私の父)での介護経験から、自ら摘便(便を指で摘まんで肛門の外に出すこと)したのであった。 ...  この年末に妻の父が、夏には私の母が、後期高齢者になってから初めて入院した。いずれも良性疾患ではあるが、その後介護の手が必要な事態となった。老親たちが入院した病院では、どこでも原疾患に対し、最先端で最小侵襲の外科的治療が行われた。これが受診先を誤っていたら、早々にも落命したり、激しい痛みで苦しみ続けていただろう。少なくとも私が普段内科で仕事をしているところに入院させていたら、不幸な転帰を辿っていたに違いない。  問題はその後だ。老親たちは入院中や退院後に、酷い便秘に苦しんだ。義父は退院後に在宅療養しているが、便秘薬が適切に処方されていなかったので、私が下剤の用量・用法を指示した。私の母など、入院中に便秘に病院が対応してくれないので、亡父(私の父)での介護経験から、自ら摘便(便を指で摘まんで肛門の外に出すこと)したのであった。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence