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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

今こそ戦争の推移に学ぶべき⑤

第155回 ロシア軍が原発を要塞化する理由

埼玉県国民保護協議会委員  照井資規

2022年9月1日号

「これまで備えていた核兵器とは異なる対応が求められる。フランス軍は軍医に対して中性子線被曝についての教育を開始した」  これは、筆者が6月に取材した世界最大級の防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ(Eurosatory)2022」で、フランス陸軍衛生部ブースで衛生科将校から説明された内容だ。国土防衛には、これまでの原子爆弾、水素爆弾による攻撃とは異なる、次の2つの対策が求められるようになった。 ①原発が破壊されることによる放射性物質の拡散がある ②戦術核兵器(中性子爆弾)による攻撃がある  ロシア軍はウクライナへの侵攻当初から原子力発電所の占領を目指した。現在はウクライナ南東部、ザポリージャ州のエネルホダル市、ドニエプル川沿いにあるザポリージャ原発への砲撃と占領後の要塞化が注目されている。ウクライナは20年の時点で... 「これまで備えていた核兵器とは異なる対応が求められる。フランス軍は軍医に対して中性子線被曝についての教育を開始した」  これは、筆者が6月に取材した世界最大級の防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ(Eurosatory)2022」で、フランス陸軍衛生部ブースで衛生科将校から説明された内容だ。国土防衛には、これまでの原子爆弾、水素爆弾による攻撃とは異なる、次の2つの対策が求められるようになった。 ①原発が破壊されることによる放射性物質の拡散がある ②戦術核兵器(中性子爆弾)による攻撃がある  ロシア軍はウクライナへの侵攻当初から原子力発電所の占領を目指した。現在はウクライナ南東部、ザポリージャ州のエネルホダル市、ドニエプル川沿いにあるザポリージャ原発への砲撃と占領後の要塞化が注目されている。ウクライナは20年の時点で電力

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