医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

被験者のマナー

2022年9月1日号

 オミクロン株の亜種が拡大し、新規陽性者の数はなかなか減ってこない。そんな状況であるため、新型コロナウイルスのワクチンと感染症治療薬の「国産化」(この場合は日本の製薬企業が開発した製品)に期待する人は多い。しかし、現実は目処が立っていない。 製薬企業も必死になって治験を進めているが、最近、治験の現場では被験者のマナーが悪いと頭を抱えているという。治験指定日に来ないというのはよく聞く話だが、例えばワクチン治験では、「接種証明書」がほしいと、クレームをつけるケースが相次いでいるという。 オミクロン株の亜種がここまで拡大する以前の7月上旬あたりまでは、3回目接種や4回目接種を受けてもらうよう「接種証明書」を用いて特典を出す自治体が散見されていた。自治体のサービスの割引、グッズの提供などである。また、民間でも大ダメージを負った旅行会社や宿泊施設が3...  オミクロン株の亜種が拡大し、新規陽性者の数はなかなか減ってこない。そんな状況であるため、新型コロナウイルスのワクチンと感染症治療薬の「国産化」(この場合は日本の製薬企業が開発した製品)に期待する人は多い。しかし、現実は目処が立っていない。 製薬企業も必死になって治験を進めているが、最近、治験の現場では被験者のマナーが悪いと頭を抱えているという。治験指定日に来ないというのはよく聞く話だが、例えばワクチン治験では、「接種証明書」がほしいと、クレームをつけるケースが相次いでいるという。 オミクロン株の亜種がここまで拡大する以前の7月上旬あたりまでは、3回目接種や4回目接種を受けてもらうよう「接種証明書」を用いて特典を出す自治体が散見されていた。自治体のサービスの割引、グッズの提供などである。また、民間でも大ダメージを負った旅行会社や宿泊施設が3回目

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