企業の命運左右する公取委の判断

検証M&A　新日本石油と新日鉱ホールディングスの統合

2009年1月1日号

　リークの是非はともかく、まずは日経新聞の見事なスクープといっていいだろう。１２月４日の同紙朝刊が報じた石油元売り国内首位の新日本石油と同６位の新日鉱ホールディングスの経営統合構想。その日の昼には、早くも金屏風の前で両社社長の記者会見が行われる「段取りの良さ」にもかかわらず、新日石、新日鉱HDの経営幹部ですら新聞を見るまで知らなかった寝耳に水の話だったようだ。新日石の西尾社長（左）と新日鉱HDの高萩光紀社長（PANA）関係者が驚く決断の早さ　石油元売り業界では９９年に日本石油と三菱石油の合併で新日石が誕生して以来、ほぼ１０年ぶりの大型再編であり、しかも統合新会社は売上高で世界８位、ガソリンの国内販売シェアで３３％を握る存在となるだけに、業界関係者に与えた衝撃は大きく、「次の焦点はエクソンモービルの動向」「国内業界はやがて３社に収斂される」といっ... 　リークの是非はともかく、まずは日経新聞の見事なスクープといっていいだろう。１２月４日の同紙朝刊が報じた石油元売り国内首位の新日本石油と同６位の新日鉱ホールディングスの経営統合構想。その日の昼には、早くも金屏風の前で両社社長の記者会見が行われる「段取りの良さ」にもかかわらず、新日石、新日鉱HDの経営幹部ですら新聞を見るまで知らなかった寝耳に水の話だったようだ。新日石の西尾社長（左）と新日鉱HDの高萩光紀社長（PANA）関係者が驚く決断の早さ　石油元売り業界では９９年に日本石油と三菱石油の合併で新日石が誕生して以来、ほぼ１０年ぶりの大型再編であり、しかも統合新会社は売上高で世界８位、ガソリンの国内販売シェアで３３％を握る存在となるだけに、業界関係者に与えた衝撃は大きく、「次の焦点はエクソンモービルの動向」「国内業界はやがて３社に収斂される」といった観

有料会員限定

会員登録（有料）
この記事をお読みいただくためには、会員登録（有料）が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
１ユーザーごとの登録をお願い致します。（1ユーザー１アカウントです）

googleAdScence

医薬経済オンライン

HOTワード一覧

googleAdScence