医薬経済オンライン

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大型品の特許切れで主役交代へ

新年製薬企業展望

日興シティグループ証券医薬品業界担当アナリスト 山口秀丸

2009年1月15日号

 日本の製薬企業を分析するうえで、当たり前と思っていた前提が、大きく変わってしまった。変化に機敏に対応している企業は少なく、古いルールで成功を納めた大手企業の将来に大きな不安を感じる。 前提1「薬価改定があり、新薬承認が遅い日本市場の成長率は低いため、米国展開を優先」 実質自己負担率の高い米国で、景気後退が新薬消費に与える影響は大きそうで、米国市場から成長は消えた。オバマ次期政権下でも、コストが圧倒的に安い後発品、代替品のない革新的医薬品には追い風が吹こうが、それ以外には逆風であろう。環境の変化への対応に時間がかかるのが製薬企業の泣き所であるが、米国への投資は当面避けたほうが得策だろう。 しかし、経営者のなかには、国際事業展開の実績で選ばれた方々も多く、得意技を封印することは難しい。一方、相対的に重要度が増している国内販売対応は不得意で...  日本の製薬企業を分析するうえで、当たり前と思っていた前提が、大きく変わってしまった。変化に機敏に対応している企業は少なく、古いルールで成功を納めた大手企業の将来に大きな不安を感じる。 前提1「薬価改定があり、新薬承認が遅い日本市場の成長率は低いため、米国展開を優先」 実質自己負担率の高い米国で、景気後退が新薬消費に与える影響は大きそうで、米国市場から成長は消えた。オバマ次期政権下でも、コストが圧倒的に安い後発品、代替品のない革新的医薬品には追い風が吹こうが、それ以外には逆風であろう。環境の変化への対応に時間がかかるのが製薬企業の泣き所であるが、米国への投資は当面避けたほうが得策だろう。 しかし、経営者のなかには、国際事業展開の実績で選ばれた方々も多く、得意技を封印することは難しい。一方、相対的に重要度が増している国内販売対応は不得意で、存

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