医薬経済オンライン

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政治経済の沈滞で変質する特区構想

短期連載 正念場を迎える「神戸医療産業都市構想」④

2009年1月15日号

 本連載では、医療産業都市構想に関するこれまでの状況と今後の展望をみることを目標にしてきた。断っておくと、高度医療開発とその技術集積は、国内の知的産業分野で最も期待される分野であることは間違いない。欧米との競争も激しく、一方では高度医療機器が、欧米からの入超状態が現在も続いていることを前提にすれば、先端医療・医学の集約的な開発拠点の整備は、むしろ最も早急に整備すべき課題だ。 これまでに高度医療の集積拠点づくりの考え方は、それほど新しくはないということを示してきたが、過去と現在と将来をみると、その考え方自体は大きく変化してきた。過去における集積は高度医療の「提供体制」の構築が念頭にあった。高度医療を受けたい患者を一定の場所に集めて、そこに先端技術、それを駆使できる臨床家を集積する。技術開発を目的とする企業はそこに自然に集まり、またそうした...  本連載では、医療産業都市構想に関するこれまでの状況と今後の展望をみることを目標にしてきた。断っておくと、高度医療開発とその技術集積は、国内の知的産業分野で最も期待される分野であることは間違いない。欧米との競争も激しく、一方では高度医療機器が、欧米からの入超状態が現在も続いていることを前提にすれば、先端医療・医学の集約的な開発拠点の整備は、むしろ最も早急に整備すべき課題だ。 これまでに高度医療の集積拠点づくりの考え方は、それほど新しくはないということを示してきたが、過去と現在と将来をみると、その考え方自体は大きく変化してきた。過去における集積は高度医療の「提供体制」の構築が念頭にあった。高度医療を受けたい患者を一定の場所に集めて、そこに先端技術、それを駆使できる臨床家を集積する。技術開発を目的とする企業はそこに自然に集まり、またそうした集積

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