医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

薬の博物館

第12回

かでい伝次郎

2009年3月1日号

 今回は趣向を変えて、薬についての博物館を紹介しよう。 中冨記念くすり博物館  まず、一番のお勧めは中冨記念くすり博物館だ。イタリアの彫刻家、チェッコ・ボナノッテ氏デザインのおしゃれな建物にコンパクトに薬の歴史が広がっている。注目すべきは、19世紀末のロンドン郊外の薬局(アルバン・アトキン薬局)のカウンターが移築されていることだ。国内に日本の薬業の歴史を伝える展示は数あれど、海外の薬業の様子までわかるのは、ここくらいではなかろうか。  実は、後述の内藤記念くすり博物館のスケールがあまりに大きいので、そこさえ見ておけば、他は見なくてもいいだろうと思っていた。しかし、九州の学会のついでに中冨記念くすり博物館に寄ってみて、その清潔さ、要領よくまとめられた展示、瀟洒な場所にたたずむ様子に感動した。場所的にはクルマ...  今回は趣向を変えて、薬についての博物館を紹介しよう。 中冨記念くすり博物館  まず、一番のお勧めは中冨記念くすり博物館だ。イタリアの彫刻家、チェッコ・ボナノッテ氏デザインのおしゃれな建物にコンパクトに薬の歴史が広がっている。注目すべきは、19世紀末のロンドン郊外の薬局(アルバン・アトキン薬局)のカウンターが移築されていることだ。国内に日本の薬業の歴史を伝える展示は数あれど、海外の薬業の様子までわかるのは、ここくらいではなかろうか。  実は、後述の内藤記念くすり博物館のスケールがあまりに大きいので、そこさえ見ておけば、他は見なくてもいいだろうと思っていた。しかし、九州の学会のついでに中冨記念くすり博物館に寄ってみて、その清潔さ、要領よくまとめられた展示、瀟洒な場所にたたずむ様子に感動した。場所的にはクルマな

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