医薬経済オンライン

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DPC環境下の医療産業戦略

DPCとがん医療(その5)

グローバルヘルス・コンサルティング会長 国際医療経済学者 アキよしかわ

2009年3月1日号

 昨年、がん医療について数回にわたって考察したが、再びがん医療に関して語りたい。 実際に、がんの化学療法が入院、あるいは外来で、どのようなセッティングで行われているのかを見てみよう。図1は、DPCデータの限界に対応するために行っているDPCデータ、外来データ、院内がん登録データを紐付けして統合したデータベース「IntegratedCancer Data Base」(ICDB)を用いて、FOLFOXが入院で行われたか、外来で行われたかを見たものである。「拠点」はがん診療連携拠点病院を、「一般」はそれ以外の一般病院を示している。 左から、入院でFOLFOXを施行している比率が高い病院から降順に並べたが、FOLFOXが100%入院で行われた病院から、85%程度を外来で施行する病院まで、病院によってかなりの違いがあることがわかる。また、一般病院に比べ、がん患者の多い専門...  昨年、がん医療について数回にわたって考察したが、再びがん医療に関して語りたい。 実際に、がんの化学療法が入院、あるいは外来で、どのようなセッティングで行われているのかを見てみよう。図1は、DPCデータの限界に対応するために行っているDPCデータ、外来データ、院内がん登録データを紐付けして統合したデータベース「IntegratedCancer Data Base」(ICDB)を用いて、FOLFOXが入院で行われたか、外来で行われたかを見たものである。「拠点」はがん診療連携拠点病院を、「一般」はそれ以外の一般病院を示している。 左から、入院でFOLFOXを施行している比率が高い病院から降順に並べたが、FOLFOXが100%入院で行われた病院から、85%程度を外来で施行する病院まで、病院によってかなりの違いがあることがわかる。また、一般病院に比べ、がん患者の多い専門病院

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