「急性期吉野家」が全国制覇するとき

医療の流れを見極める

「急性期吉野家」が全国制覇するとき

第12回

伊竜　忠志

2009年1月15日号

「早い！安い！うまい！」。吉野家の牛丼ほど大阪的なものはないと思っていたが、やはり創業者の松田栄吉氏は、大阪・吉野町（現在の福島区）の出身だった。ところで、このキャッチフレーズを活用している急性期病院が増えている。ある急性期病院では、職員の意識を高めるため、朝礼時に次の３ヵ条を復唱させている。①仕事はスピードをもって、そしてもっと「早くできる」方法を工夫します。②仕事は正しく、そしてもっと「正確にやる」方法を考えます。③仕事は低コストで、そしてもっと「コストダウンできる」方法を研究します。　何だか、本当に吉野家の社員教育のようだが、さまざまなデータからも、急性期病院は入院医療に特化して、「早い！安い！うまい！」を実践していかなければ生き残れないことが読み取れる。既に「勝ち組」と「負け組み」が　最近は、入院医療の〝丼評価〞（包括評価）が進んで... 「早い！安い！うまい！」。吉野家の牛丼ほど大阪的なものはないと思っていたが、やはり創業者の松田栄吉氏は、大阪・吉野町（現在の福島区）の出身だった。ところで、このキャッチフレーズを活用している急性期病院が増えている。ある急性期病院では、職員の意識を高めるため、朝礼時に次の３ヵ条を復唱させている。①仕事はスピードをもって、そしてもっと「早くできる」方法を工夫します。②仕事は正しく、そしてもっと「正確にやる」方法を考えます。③仕事は低コストで、そしてもっと「コストダウンできる」方法を研究します。　何だか、本当に吉野家の社員教育のようだが、さまざまなデータからも、急性期病院は入院医療に特化して、「早い！安い！うまい！」を実践していかなければ生き残れないことが読み取れる。既に「勝ち組」と「負け組み」が　最近は、入院医療の〝丼評価〞（包括評価）が進んでい

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