「いつか来た道」戻る可能性も
ファイザーのワイス買収の是非
クレディスイス証券ディレクター 酒井文義
2009年2月15日号
米国企業の08年度決算発表が本格化する1月26日に、ファイザーがワイスを総額680億ドル(約6兆円)で買収するというニュースが流れた。筆者の第一印象は「ついに」と「またか」が入り交じったものであった。ファイザーは11年6月に特許満了により、最大のドル箱商品である高脂血症薬「リピトール」を失うことになる。08年度のリピトールのグローバル売上高は124億ドル(約1・1兆円)で、そのうち米国売上高は63・3億ドル(約5700億円)である。ファイザーの全売上高に占めるリピトールの割合は26%に達しており、利益に占める割合は40%近いと推測される。
繰り返すまでもなく、米欧では、先発品は極めて短期間のうちに後発品にシェアを奪われる。株主やアナリストらは、リピトールというドル箱商品を失うファイザーに「次の一手はあるのか」と、常に注目し...
米国企業の08年度決算発表が本格化する1月26日に、ファイザーがワイスを総額680億ドル(約6兆円)で買収するというニュースが流れた。筆者の第一印象は「ついに」と「またか」が入り交じったものであった。ファイザーは11年6月に特許満了により、最大のドル箱商品である高脂血症薬「リピトール」を失うことになる。08年度のリピトールのグローバル売上高は124億ドル(約1・1兆円)で、そのうち米国売上高は63・3億ドル(約5700億円)である。ファイザーの全売上高に占めるリピトールの割合は26%に達しており、利益に占める割合は40%近いと推測される。
繰り返すまでもなく、米欧では、先発品は極めて短期間のうちに後発品にシェアを奪われる。株主やアナリストらは、リピトールというドル箱商品を失うファイザーに「次の一手はあるのか」と、常に注目して
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