ワクチンー古くて新しい予防ツール
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その8
医療政策アナリスト二宮尚也
2009年2月15日号
08年末には、ワクチン政策を巡り国会・行政に動きがあった。約2年前からワクチン政策に関して、少しずつ進展が見られてきたところだが、09年はさらに大規模な変革が行われる可能性が出てきた。
08年12月19日、ワクチンに関して大きな2つのニュースがあった。ひとつは、03年に申請され、昨年承認を得た「Hibワクチン」(インフルエンザb菌:細菌性髄膜炎を予防するワクチン)がようやく発売に漕ぎ着けたことだ。Hibワクチンは、欧米では80年代後半に接種が始まり、Hib罹患率が100分の1にまで減少した実績を持つ。世界的にHib感染症を稀な疾患にした画期的なワクチンである。現在では、世界100ヵ国以上で使用されている。
このワクチンが日本で未だ使えないことを外国人に話すと一様に驚かれる。日本では毎年500人ほどの発症がみられ、...
08年末には、ワクチン政策を巡り国会・行政に動きがあった。約2年前からワクチン政策に関して、少しずつ進展が見られてきたところだが、09年はさらに大規模な変革が行われる可能性が出てきた。
08年12月19日、ワクチンに関して大きな2つのニュースがあった。ひとつは、03年に申請され、昨年承認を得た「Hibワクチン」(インフルエンザb菌:細菌性髄膜炎を予防するワクチン)がようやく発売に漕ぎ着けたことだ。Hibワクチンは、欧米では80年代後半に接種が始まり、Hib罹患率が100分の1にまで減少した実績を持つ。世界的にHib感染症を稀な疾患にした画期的なワクチンである。現在では、世界100ヵ国以上で使用されている。
このワクチンが日本で未だ使えないことを外国人に話すと一様に驚かれる。日本では毎年500人ほどの発症がみられ、う
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