Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
人々を悩ませる不眠症、治療法を考察
第109回 日本と米国の違い、期待したい新しい技術
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2022年9月15日号
21年10月に突然不眠症になった。大学院での論文執筆を控え、ストレスやプレッシャーがあったのかもしれない。睡眠導入剤はあくまで対症療法。医師に不眠症を打ち明け、薬を処方してもらうのはなかなかに勇気がいる。実際、不眠症の受診率は低い。
OTC薬では「ドリエル」の認知度が高い。薬の説明にはドリエルは慢性の不眠症ではなく一時的な睡眠障害や中途覚醒で使用する薬であることがネット上の購買サイトでも書いてあり、またアマゾンでの購入に当たって1回1箱までとの条件があった。消費者が簡単に手に取れる薬なので安全性を優先しているためだろう。
不眠症に関しては抗うつ薬の使用範囲も広がっている。抗うつ薬の眠気を起こす副作用を利用して症状に対応しているケースもある。例えば「リフレックス」(NaSSA)という鎮静系抗うつ薬は三環系、四環系抗うつ薬より...
21年10月に突然不眠症になった。大学院での論文執筆を控え、ストレスやプレッシャーがあったのかもしれない。睡眠導入剤はあくまで対症療法。医師に不眠症を打ち明け、薬を処方してもらうのはなかなかに勇気がいる。実際、不眠症の受診率は低い。
OTC薬では「ドリエル」の認知度が高い。薬の説明にはドリエルは慢性の不眠症ではなく一時的な睡眠障害や中途覚醒で使用する薬であることがネット上の購買サイトでも書いてあり、またアマゾンでの購入に当たって1回1箱までとの条件があった。消費者が簡単に手に取れる薬なので安全性を優先しているためだろう。
不眠症に関しては抗うつ薬の使用範囲も広がっている。抗うつ薬の眠気を起こす副作用を利用して症状に対応しているケースもある。例えば「リフレックス」(NaSSA)という鎮静系抗うつ薬は三環系、四環系抗うつ薬よりも眠
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