新政権下の医薬品マーケティング

OUTLOOK 欧米のMR事情

新政権下の医薬品マーケティング

第184回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント（DMC）社　植田南人

2009年2月15日号

　米国が民主党政権となり、長年にわたり共和党と緊密な協力関係を築いてきた製薬業界は、ワシントンの政策を予想して不安を抱いている。最近のメディカルマーケティングのオンラインニュース「Outlook 2009」で、民主党政権下での米国製薬企業に関する興味深い記事を紹介している。　製薬企業にとっては、かなり厳しい状況が予測されるが、考えようによっては製薬企業も襟を正し、サイエンスを重視する本来の活動に戻るいいチャンスだという考え方もある。例えば、オバマ大統領と議会民主党は、メディケアに関する製薬企業との薬価直接交渉制度の導入、ＤＴＣ広告の規制強化、果てには安価な医薬品の輸入さえ合法化しかねない態勢を整えているようであり、しかもこれらは立法上の逆風といえる事例の一部に過ぎないという。　米国政府と政府機関が製薬企業に対して聞く耳を持っていた時代は明らかに終わ... 　米国が民主党政権となり、長年にわたり共和党と緊密な協力関係を築いてきた製薬業界は、ワシントンの政策を予想して不安を抱いている。最近のメディカルマーケティングのオンラインニュース「Outlook 2009」で、民主党政権下での米国製薬企業に関する興味深い記事を紹介している。　製薬企業にとっては、かなり厳しい状況が予測されるが、考えようによっては製薬企業も襟を正し、サイエンスを重視する本来の活動に戻るいいチャンスだという考え方もある。例えば、オバマ大統領と議会民主党は、メディケアに関する製薬企業との薬価直接交渉制度の導入、ＤＴＣ広告の規制強化、果てには安価な医薬品の輸入さえ合法化しかねない態勢を整えているようであり、しかもこれらは立法上の逆風といえる事例の一部に過ぎないという。　米国政府と政府機関が製薬企業に対して聞く耳を持っていた時代は明らかに終わりを

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