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今こそ製薬産業の矜持を示せ

2009年2月1日号

 米国発の世界大不況が巨大な津波となって押し寄せ、今年の日本経済の見通しは視界ゼロとなっている。加えて、麻生政権は、経済再生の有効な政策・手段も打ち出せず混迷を深めている。 さらに、今年になって雇用問題が深刻さを増している。自動車や電機などの輸出産業を中心に、雇用調整の動きが一気に拡大。非正規労働者である派遣社員や期間従業員などの多くが職を失い、さらに住むところも奪われるという誠に悲惨な事態になっている。 この未曽有の難局を国民一丸となって乗り切っていかねばならないが、製薬産業としては、この苦境を、国家・社会への貢献をなすべき好機として、業界挙げて経済再建に向けて協力すべきだ。我が国の製薬産業は、18万9000人の雇用人口を抱えている( 05年)。この従業者数は、98年の20万9000人をピークに、最近、10年間では、17万人から21万人...  米国発の世界大不況が巨大な津波となって押し寄せ、今年の日本経済の見通しは視界ゼロとなっている。加えて、麻生政権は、経済再生の有効な政策・手段も打ち出せず混迷を深めている。 さらに、今年になって雇用問題が深刻さを増している。自動車や電機などの輸出産業を中心に、雇用調整の動きが一気に拡大。非正規労働者である派遣社員や期間従業員などの多くが職を失い、さらに住むところも奪われるという誠に悲惨な事態になっている。 この未曽有の難局を国民一丸となって乗り切っていかねばならないが、製薬産業としては、この苦境を、国家・社会への貢献をなすべき好機として、業界挙げて経済再建に向けて協力すべきだ。我が国の製薬産業は、18万9000人の雇用人口を抱えている( 05年)。この従業者数は、98年の20万9000人をピークに、最近、10年間では、17万人から21万人の

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