医薬経済オンライン

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医療の流れを見極める

保湿成分が足りなくなった診療所

Chapter 13

伊竜 忠志

2009年2月1日号

 消費不況の煽りを受け、外食産業の既存店売上高がマイナス基調にある。そんな外食産業では、売上げの〝保湿効果〞を狙って、ヒアルロン酸入り鍋料理をメニューに加えるところが増えてきた。  病院経営にも保湿効果(経常利益)が不足しているが、最近は診療所も同様になってきた。  非営利とはいえ、医療機関にも再生産費用は必要だ。再生産とは生産が常に繰り返されている過程を指すわけだから、医療機関もその原資がなければ「診療」という名の生産を繰り返すことができない。医療機器ひとつをとっても、いずれは老朽化して生産性が落ち、安全性も保証できなくなる。また、医療機器や内装などが老朽化したままでは職員のモチベーションも下がり、患者の足も遠ざけてしまう。このような経営的な負のスパイラル現象を避けるためには、投資を続けなければならないわけだが、...  消費不況の煽りを受け、外食産業の既存店売上高がマイナス基調にある。そんな外食産業では、売上げの〝保湿効果〞を狙って、ヒアルロン酸入り鍋料理をメニューに加えるところが増えてきた。  病院経営にも保湿効果(経常利益)が不足しているが、最近は診療所も同様になってきた。  非営利とはいえ、医療機関にも再生産費用は必要だ。再生産とは生産が常に繰り返されている過程を指すわけだから、医療機関もその原資がなければ「診療」という名の生産を繰り返すことができない。医療機器ひとつをとっても、いずれは老朽化して生産性が落ち、安全性も保証できなくなる。また、医療機器や内装などが老朽化したままでは職員のモチベーションも下がり、患者の足も遠ざけてしまう。このような経営的な負のスパイラル現象を避けるためには、投資を続けなければならないわけだが、個人

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