話題の焦点
「希有疾患6000種」
2008年12月15日号
医師がトータル的に把握しなければならない病気は、約6600種もある。しかし、このうち6000種はめったにお目にかからない希有なもの。600種の扱いもままならないのに、6000種もなんとかしろと言っても、どだい無理というものだろう。 実話として、15年間も嘔吐・腹痛・下痢で苦しみ続けた30代女性が、「過敏性腸症候群」やら「神経性過食症」の誤診後、最後に辿り着いたのが「セリアック病」という奇病。 こうした光景は少なからず見かけるものだが、患者にとっては精神的にも経済的にも大変な苦痛である。 そこで、かの「米国立衛生研究所」が、希有疾患を迅速に診断できる「支援プログラム」を立ち上げた。第一線専門家数十人が、ことの解決に当たる超強力システムだ。 これで、もし有効な治療法がないとしても、自分の体の異常が確定でき、ときには被験者として臨床研究に参...
医師がトータル的に把握しなければならない病気は、約6600種もある。しかし、このうち6000種はめったにお目にかからない希有なもの。600種の扱いもままならないのに、6000種もなんとかしろと言っても、どだい無理というものだろう。 実話として、15年間も嘔吐・腹痛・下痢で苦しみ続けた30代女性が、「過敏性腸症候群」やら「神経性過食症」の誤診後、最後に辿り着いたのが「セリアック病」という奇病。 こうした光景は少なからず見かけるものだが、患者にとっては精神的にも経済的にも大変な苦痛である。 そこで、かの「米国立衛生研究所」が、希有疾患を迅速に診断できる「支援プログラム」を立ち上げた。第一線専門家数十人が、ことの解決に当たる超強力システムだ。 これで、もし有効な治療法がないとしても、自分の体の異常が確定でき、ときには被験者として臨床研究に参加す
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