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今こそ医療制度の再建を

2008年12月15日号

 わが国の医療は今、惨憺たる状況にある。というより、かなり前から患者不在の医療制度になっていたことが、ようやく国民に知れてきたということだ。  医師、とくに産科、小児科、麻酔科、外科などの医師が不足し、地方での病院閉鎖や妊婦の死亡などの記事が毎日のように報道されている。新薬の承認遅れも常態化し、日本の患者は最新の薬を他の先進国に比べ、2年以上も長く待たなければ利用できない状況に置かれている。  かつては、WHO(世界保健機構)から世界の模範と讃えられたわが国の医療制度が、何ゆえこのように情けない姿になってしまったのだろうか。 基礎的条件の崩壊  大きな理由は2つある。第1は医療制度を支える基礎的な条件が崩れてしまったことである。  わが国の現行医療制度が今日のような形に整備されたのは...  わが国の医療は今、惨憺たる状況にある。というより、かなり前から患者不在の医療制度になっていたことが、ようやく国民に知れてきたということだ。  医師、とくに産科、小児科、麻酔科、外科などの医師が不足し、地方での病院閉鎖や妊婦の死亡などの記事が毎日のように報道されている。新薬の承認遅れも常態化し、日本の患者は最新の薬を他の先進国に比べ、2年以上も長く待たなければ利用できない状況に置かれている。  かつては、WHO(世界保健機構)から世界の模範と讃えられたわが国の医療制度が、何ゆえこのように情けない姿になってしまったのだろうか。 基礎的条件の崩壊  大きな理由は2つある。第1は医療制度を支える基礎的な条件が崩れてしまったことである。  わが国の現行医療制度が今日のような形に整備されたのは6

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