医薬経済オンライン

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世界最大BS市場を開放した米国と脱落する日本

復活のヒントは「インフレ抑制法」にあり

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2022年10月1日号

「バイオシミラー(BS)に将来はない」  今年4月、「日本バイオシミラー協議会」主催のフォーラムで、BSの使用促進策について問われた日本医師会の宮川政昭常任理事はそう言い放った。宮川氏は反BS派の多い日医のなかでも穏健派だが、「(BSの使用促進に関する)メッセ—ジ性がない」「(政府と医療現場の)コミュニケーションが十分できていない」など、厳しい意見を言い続けた。  政府は、21年6月にも骨太方針に「BSの医療費適正化効果を踏まえた目標設定の検討」と書き込んだが、現段階で先行品を含めた市場におけるBSのシェアは約24%(20年度)にとどまる。薬剤費10兆円のうち、バイオ医薬品は約2割を占めており、BSの使用促進の重要性は今さら言を俟たないが、実態が追い付いていない。  日々着実に「BS後進国」への道を歩む日本を尻目に、世界はゴールドラ... 「バイオシミラー(BS)に将来はない」  今年4月、「日本バイオシミラー協議会」主催のフォーラムで、BSの使用促進策について問われた日本医師会の宮川政昭常任理事はそう言い放った。宮川氏は反BS派の多い日医のなかでも穏健派だが、「(BSの使用促進に関する)メッセ—ジ性がない」「(政府と医療現場の)コミュニケーションが十分できていない」など、厳しい意見を言い続けた。  政府は、21年6月にも骨太方針に「BSの医療費適正化効果を踏まえた目標設定の検討」と書き込んだが、現段階で先行品を含めた市場におけるBSのシェアは約24%(20年度)にとどまる。薬剤費10兆円のうち、バイオ医薬品は約2割を占めており、BSの使用促進の重要性は今さら言を俟たないが、実態が追い付いていない。  日々着実に「BS後進国」への道を歩む日本を尻目に、世界はゴールドラッ

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