礼賛記事は「まだ早い」オリンパスの内情
立ち直りへの苦労は買うが、これから洗礼を受ける
2022年10月1日号
正念場はこれから(八王子市の技術開発センター)
「何がめでたい?オリンパス」
8月下旬、大手経済紙・誌を中心に突如、オリンパスの礼賛報道が沸き起こった。歴代トップらの申し送りによる巨額損失飛ばしの発覚というスキャンダルから10年余り。同社の「再建」への取り組みが、一応は成功したと見たうえでの総括と展望という趣旨の記事であったが、読後に去来したのは冒頭に記した思いだった。
礼賛のきっかけは、8月29日に正式発表されたオリンパスの科学事業子会社、エビデントを米投資ファンドのベインキャピタルに売却するというニュースだった。内視鏡や外科用デバイスといった医療機器分野に集中するため、顕微鏡や測定機器を手掛ける同社の祖業を切り離す経営判断に加え、譲渡額が下馬評を大きく上回る4276億円という破格の値段だったことが注目を...
正念場はこれから(八王子市の技術開発センター)
「何がめでたい?オリンパス」
8月下旬、大手経済紙・誌を中心に突如、オリンパスの礼賛報道が沸き起こった。歴代トップらの申し送りによる巨額損失飛ばしの発覚というスキャンダルから10年余り。同社の「再建」への取り組みが、一応は成功したと見たうえでの総括と展望という趣旨の記事であったが、読後に去来したのは冒頭に記した思いだった。
礼賛のきっかけは、8月29日に正式発表されたオリンパスの科学事業子会社、エビデントを米投資ファンドのベインキャピタルに売却するというニュースだった。内視鏡や外科用デバイスといった医療機器分野に集中するため、顕微鏡や測定機器を手掛ける同社の祖業を切り離す経営判断に加え、譲渡額が下馬評を大きく上回る4276億円という破格の値段だったことが注目を集
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