薬価キーワード ざっくり解説!
この仕組みのせいで、せっかくの加算がゼロになってしまう!?
第2回 製品総原価の 開示度
2022年10月1日号
果たしてこの説明でわかるだろうか?製品総原価の開示度は「原価計算方式を適用する際の製品総原価のうち、企業が開示可能な部分の割合」を指す。
前提として、新薬の薬価算定では、類似する薬があれば、それと価格を合わせるのが原則(類似薬効比較方式)だ。類似薬がない場合に原価計算方式を用いて、原材料費、労務費、製造経費、販売費・研究費、営業利益、流通経費、消費税を積み上げて、薬価を算定する。しかし、この積算部分については「ブラックボックスだ」との批判が絶えない。
なぜか。企業は、製品総原価のうち、原材料費であれば、有効成分にいくら、賦形剤にいくらと、掛かっている金額の内訳を示すわけだが、例えば「他社からの輸入品」や「海外本社が製造し、国内に製造化されたものを輸入している場合」などでは、内訳が示されないことが多い。
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果たしてこの説明でわかるだろうか?製品総原価の開示度は「原価計算方式を適用する際の製品総原価のうち、企業が開示可能な部分の割合」を指す。
前提として、新薬の薬価算定では、類似する薬があれば、それと価格を合わせるのが原則(類似薬効比較方式)だ。類似薬がない場合に原価計算方式を用いて、原材料費、労務費、製造経費、販売費・研究費、営業利益、流通経費、消費税を積み上げて、薬価を算定する。しかし、この積算部分については「ブラックボックスだ」との批判が絶えない。
なぜか。企業は、製品総原価のうち、原材料費であれば、有効成分にいくら、賦形剤にいくらと、掛かっている金額の内訳を示すわけだが、例えば「他社からの輸入品」や「海外本社が製造し、国内に製造化されたものを輸入している場合」などでは、内訳が示されないことが多い。
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