医薬経済オンライン

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ドクターかでいの医療の裏技

医学部教授の行く末

第21回

2022年10月1日号

 昔から「末は博士か、大臣か」というのが、人生の目標とされてきた。それがいつの間にやら博士が量産され仕事にあぶれるようになり、閣僚経験者の不透明な金銭のやり取りが報道される。 医師の世界も同じこと。その強大な権力から、昔から尊敬を集め、畏怖されてきたのが医学部教授。私が医師になった頃には、教授と言えば、良くも悪くも独裁者だった。医師の世界は徒弟制度で仕事を覚えていく仕組みであり、ギルドを形成しているからだ。しかし、最近は教授という役職が乱発され、博士号よりも専門医資格が重宝されるようになり、学位授与権を持つ大学やその司祭としての教授のありがたみが薄れてきた。 医師として何十年も働いていると、そうした医学部教授(現職であったり定年後であったりするが)と一緒に勤務する機会が少なくない。臨床医としての能力が高い教授は、半数もいなかった。たいて...  昔から「末は博士か、大臣か」というのが、人生の目標とされてきた。それがいつの間にやら博士が量産され仕事にあぶれるようになり、閣僚経験者の不透明な金銭のやり取りが報道される。 医師の世界も同じこと。その強大な権力から、昔から尊敬を集め、畏怖されてきたのが医学部教授。私が医師になった頃には、教授と言えば、良くも悪くも独裁者だった。医師の世界は徒弟制度で仕事を覚えていく仕組みであり、ギルドを形成しているからだ。しかし、最近は教授という役職が乱発され、博士号よりも専門医資格が重宝されるようになり、学位授与権を持つ大学やその司祭としての教授のありがたみが薄れてきた。 医師として何十年も働いていると、そうした医学部教授(現職であったり定年後であったりするが)と一緒に勤務する機会が少なくない。臨床医としての能力が高い教授は、半数もいなかった。たいていは

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