家計簿目線の医療経済 コスパ患者学
SGLT2阻害薬:1(NNT:167人、薬剤費:8万3000円弱)
第6回
黒澤 恵
2022年10月1日号
治療の「費用対効果」(コスパ)を「NNT」(何人治療すれば効果が現れるか[治療効率])と「薬剤費」から考える「コスパ患者学」。今回は再び血糖低下薬に戻って、SGLT2阻害薬を取り上げよう。
日本糖尿病学会のガイドラインによれば、心筋梗塞や脳梗塞など心臓血管系疾患の予防も、糖尿病治療の目標のひとつである。そして近年、そのような疾患の予防作用が証明されたとして注目されているのが、SGLT2阻害薬だ(日本で頻用されているDPP-4阻害薬には、これらを予防するエビデンスがない[第2回、8月1日号参照])。
では、SGLT2阻害薬のコスパはどれくらいだろう?「心臓血管系疾患既往のない」2型糖尿病患者に絞って話を進めたい。というのも、日本における2型糖尿病患者の90%近くは、そのような患者だと考えられるためだ(①)。
結論から書こう。
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治療の「費用対効果」(コスパ)を「NNT」(何人治療すれば効果が現れるか[治療効率])と「薬剤費」から考える「コスパ患者学」。今回は再び血糖低下薬に戻って、SGLT2阻害薬を取り上げよう。
日本糖尿病学会のガイドラインによれば、心筋梗塞や脳梗塞など心臓血管系疾患の予防も、糖尿病治療の目標のひとつである。そして近年、そのような疾患の予防作用が証明されたとして注目されているのが、SGLT2阻害薬だ(日本で頻用されているDPP-4阻害薬には、これらを予防するエビデンスがない[第2回、8月1日号参照])。
では、SGLT2阻害薬のコスパはどれくらいだろう?「心臓血管系疾患既往のない」2型糖尿病患者に絞って話を進めたい。というのも、日本における2型糖尿病患者の90%近くは、そのような患者だと考えられるためだ(①)。
結論から書こう。
・SG
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