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眺望 医薬街道

一定所得以上に 2割負担導入

近藤正觀

2022年10月1日号

 10月から75歳以上の後期高齢者のうち、一定以上の所得のある受診者の窓口負担に2割負担が実施される。総務省は9月19日の敬老の日に合わせて65歳以上の高齢者の人口推計を発表した。高齢者は前年比6万人増の3627万人で総人口の29.1%を占め、世界で最も高い比率になっている。75歳以上の人口は前年比72万人増の1937万人で同15.5%だ。国民の6人に1人が75歳以上なのだ。  政府は増大する後期高齢者医療制度の保険財政改善のため、21年2月に「全世代対応型の社会保障制度を構築する健康保険法等の一部を改正する法律」を決定し、通常国会に上程した。法案は6月に可決され、実施は22年10月とされたものだ。一言で言えば、「稼ぎの多い後期高齢者は窓口負担を2割にする」というものだった。  後期高齢者医療制度の継続運用には22年の予算ベースで総額18.4兆円が必要だ。財源内訳...  10月から75歳以上の後期高齢者のうち、一定以上の所得のある受診者の窓口負担に2割負担が実施される。総務省は9月19日の敬老の日に合わせて65歳以上の高齢者の人口推計を発表した。高齢者は前年比6万人増の3627万人で総人口の29.1%を占め、世界で最も高い比率になっている。75歳以上の人口は前年比72万人増の1937万人で同15.5%だ。国民の6人に1人が75歳以上なのだ。  政府は増大する後期高齢者医療制度の保険財政改善のため、21年2月に「全世代対応型の社会保障制度を構築する健康保険法等の一部を改正する法律」を決定し、通常国会に上程した。法案は6月に可決され、実施は22年10月とされたものだ。一言で言えば、「稼ぎの多い後期高齢者は窓口負担を2割にする」というものだった。  後期高齢者医療制度の継続運用には22年の予算ベースで総額18.4兆円が必要だ。財源内訳は、

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