医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「結果責任」から目を逸らす政府と製薬会社

コロナ禍で爪痕さえ残せず、認知症薬も不安定

2022年10月15日号

 程なく4年目に入ろうかという新型コロナウイルス禍は、愛国的な自己陶酔の中で直視を避けてきた日本の真の「実力」を白日の下に晒した。記憶にほとんど残っていない東京五輪の開・閉会式、前首相の柄にもない追善ポエムが英国のそれとの落差を印象付けた国葬、根拠のない期待論ばかりが年を重ねるごとに増すノーベル賞報道、そして底が抜けたような歴史的な為替の円安など、世界のスタンダードから転げ落ちるとはこういうことなのか、という醜い光景を幾度も見せられた。  コロナ禍以前は欧米の同業と、規模を除けば遜色はないと胸を張っていた日本の製薬業界も例外ではない。例えば、このクスリこそが日本を救い、世界を助けるとばかりに喧伝された「アビガン」。子ども向けロボットアニメが頓に好むPKOもどきの雑なストーリーを、一部の保守層は狂信的に支持した。しかし結果は周知のと...  程なく4年目に入ろうかという新型コロナウイルス禍は、愛国的な自己陶酔の中で直視を避けてきた日本の真の「実力」を白日の下に晒した。記憶にほとんど残っていない東京五輪の開・閉会式、前首相の柄にもない追善ポエムが英国のそれとの落差を印象付けた国葬、根拠のない期待論ばかりが年を重ねるごとに増すノーベル賞報道、そして底が抜けたような歴史的な為替の円安など、世界のスタンダードから転げ落ちるとはこういうことなのか、という醜い光景を幾度も見せられた。  コロナ禍以前は欧米の同業と、規模を除けば遜色はないと胸を張っていた日本の製薬業界も例外ではない。例えば、このクスリこそが日本を救い、世界を助けるとばかりに喧伝された「アビガン」。子ども向けロボットアニメが頓に好むPKOもどきの雑なストーリーを、一部の保守層は狂信的に支持した。しかし結果は周知のとお

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