医工連携
神経束に自ら巻き付くカフ型電極
医工連携の実践者77 西澤松彦 東北大学教授
2022年10月15日号
難治性てんかんの非薬物的治療として10年から保険収載されているVNS(頸部迷走神経刺激)という療法がある。首の総頸動脈と内頚静脈の間を走っている迷走神経束に電極線(リード線)を巻き付け、胸部皮下に埋め込んだジェネレーターから規則的に電気刺激を送る。
迷走神経は、脳と心臓、胃腸、声帯など各種臓器との間を双方向に連絡している。VNSの電気刺激によって脳へ届くシグナルが効果を発揮すると考えられ、米食品医薬品局(FDA)は、難治性うつ治療用途と脳卒中後の上肢リハビリテーションとの併用用途でも承認している。
21年には、断眠させた人の疲労を軽減しマルチタスク能力を向上させる可能性ありとの論文報告もあった。
また、興奮を抑制する副交感神経として働く迷走神経の賦活によって、交感神経過剰になってしまった自律神経活...
難治性てんかんの非薬物的治療として10年から保険収載されているVNS(頸部迷走神経刺激)という療法がある。首の総頸動脈と内頚静脈の間を走っている迷走神経束に電極線(リード線)を巻き付け、胸部皮下に埋め込んだジェネレーターから規則的に電気刺激を送る。
迷走神経は、脳と心臓、胃腸、声帯など各種臓器との間を双方向に連絡している。VNSの電気刺激によって脳へ届くシグナルが効果を発揮すると考えられ、米食品医薬品局(FDA)は、難治性うつ治療用途と脳卒中後の上肢リハビリテーションとの併用用途でも承認している。
21年には、断眠させた人の疲労を軽減しマルチタスク能力を向上させる可能性ありとの論文報告もあった。
また、興奮を抑制する副交感神経として働く迷走神経の賦活によって、交感神経過剰になってしまった自律神経活動
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録