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技術革新と製薬企業の明日

前進したレカネマブに待ち受ける試練

第144回 患者アクセスにどう対処するかが試金石

宮田総研代表取締役 宮田満

2022年10月15日号

「長い間新薬開発に関わってきたが、0.00005というp値を示した治験を見たことがない」と、エーザイの内藤晴夫CEOは聴衆をまっすぐ見つめながら口火を切った。9月28日、エーザイがアナリストと記者を緊急招集した会見のことだ。  社運を賭けたアルツハイマー型認知症(AD)治療薬、レカネマブ(抗アミロイドβ:Aβ抗体)の第Ⅲ相試験「Clarity AD試験」のトップラインデータを発表。レカネマブは偽薬に対して、空前絶後のp値で認知機能の低下を有意に抑制していたのだ。今回の結果で間違いなく、23年1月6日までに米国で、迅速(条件付き)承認され、来年中にも日米欧で完全製造販売承認される見通しとなった。96年に米国で世界初のAD治療薬(対症療法)「アリセプト」(ドネペジル)を発売して以来、27年目にしてエーザイは第2の、そして今度は認知症に対して根本的な治療効果を... 「長い間新薬開発に関わってきたが、0.00005というp値を示した治験を見たことがない」と、エーザイの内藤晴夫CEOは聴衆をまっすぐ見つめながら口火を切った。9月28日、エーザイがアナリストと記者を緊急招集した会見のことだ。  社運を賭けたアルツハイマー型認知症(AD)治療薬、レカネマブ(抗アミロイドβ:Aβ抗体)の第Ⅲ相試験「Clarity AD試験」のトップラインデータを発表。レカネマブは偽薬に対して、空前絶後のp値で認知機能の低下を有意に抑制していたのだ。今回の結果で間違いなく、23年1月6日までに米国で、迅速(条件付き)承認され、来年中にも日米欧で完全製造販売承認される見通しとなった。96年に米国で世界初のAD治療薬(対症療法)「アリセプト」(ドネペジル)を発売して以来、27年目にしてエーザイは第2の、そして今度は認知症に対して根本的な治療効果を謳う

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