医薬経済オンライン

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製薬企業の次世代経営戦略

困窮する少女たち、機能しない制度―社会保障再考

SDGs(Sustainable Development Goals)とソーシャルコミュニケーションの体得 第30回

熊田梨恵

2022年10月15日号

【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると、総論や有識者の意見、企業や地域の活動で伝えてきた。  新型コロナウイルス禍を経て広がる国内の格差の現状を踏まえ、ソーシャルコミュニケーションの基盤となる社会保障のあり方そのものについて広い視野から再考したい。政治学者の宮本太郎氏が前回9月1日号で指摘したように、低所得やひとり親家庭など従来の制度では対応が難しい「新しい生活困難層」と呼ばれる人々が増えており、彼らの困窮状況は多様だ。なかでも若年女性の貧困はあまりクローズアップされないが、彼女たちの抱える困難は現代社会の課題を多角度から映している。居場所のない若年女性に幅広い支援活動を行っているColabo代表理事の仁藤夢乃... 【これまで】変革期にある製薬企業に、拡大成長と公益性を両立した事業創出が求められるなか、SDGsを後押しに、社会との対話であるソーシャルコミュニケーションが有効な武器になると、総論や有識者の意見、企業や地域の活動で伝えてきた。  新型コロナウイルス禍を経て広がる国内の格差の現状を踏まえ、ソーシャルコミュニケーションの基盤となる社会保障のあり方そのものについて広い視野から再考したい。政治学者の宮本太郎氏が前回9月1日号で指摘したように、低所得やひとり親家庭など従来の制度では対応が難しい「新しい生活困難層」と呼ばれる人々が増えており、彼らの困窮状況は多様だ。なかでも若年女性の貧困はあまりクローズアップされないが、彼女たちの抱える困難は現代社会の課題を多角度から映している。居場所のない若年女性に幅広い支援活動を行っているColabo代表理事の仁藤夢乃氏に

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