薬価キーワード ざっくり解説!
薬価の下限と、 増え続ける低薬価品の特例
第3回 最低薬価
2022年10月15日号
果たしてこの説明でわかるだろうか?最低薬価は「剤形ごとにかかる最低限の供給コストを確保するため、成分に関係なく剤形ごとに設定しているもの」を指す。
度重なる薬価改定で、薬価が下がり過ぎると、製造原価を下回り販売停止に追い込まれるなど、医薬品の安定供給に支障が出る。そこで「原価割れして販売停止」にならないように、剤形ごとに価格に下限を設定して、それ以上は下がらないよう歯止めを掛けている。例えば、「錠剤、カプセル剤」は5.9円、「散剤、顆粒剤」は6.5円、「注射剤」は59円といった具合だ。
なお、「日本薬局方」(重要な医薬品の品質基準などを定めた公定書)に収載された医薬品は、医療現場でよく使われることから、最低薬価を他の医薬品よりも高く設定している(例えば、錠剤、カプセル剤が10.1円など)。
これらを一覧表にま...
果たしてこの説明でわかるだろうか?最低薬価は「剤形ごとにかかる最低限の供給コストを確保するため、成分に関係なく剤形ごとに設定しているもの」を指す。
度重なる薬価改定で、薬価が下がり過ぎると、製造原価を下回り販売停止に追い込まれるなど、医薬品の安定供給に支障が出る。そこで「原価割れして販売停止」にならないように、剤形ごとに価格に下限を設定して、それ以上は下がらないよう歯止めを掛けている。例えば、「錠剤、カプセル剤」は5.9円、「散剤、顆粒剤」は6.5円、「注射剤」は59円といった具合だ。
なお、「日本薬局方」(重要な医薬品の品質基準などを定めた公定書)に収載された医薬品は、医療現場でよく使われることから、最低薬価を他の医薬品よりも高く設定している(例えば、錠剤、カプセル剤が10.1円など)。
これらを一覧表にまと
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