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臨床研究と患者の人権

第3シリーズ⑪ 倫理指針逸脱した先進医療

ジャーナリスト 出河雅彦

2022年10月15日号

 前回(10月1日号)は、金沢大学附属病院カフェイン併用化学療法に関する調査委員会(以下、カフェイン併用化学療法調査委員会と言う)が、2010年にカフェイン併用化学療法を受けて死亡した16歳の少女の診療経過を検証しなかった理由を取り上げた。  カフェイン併用化学療法調査委員会は中間報告を発表する記者会見を2014年9月8日に開いているが、それを報じた読売新聞石川版の記事は「2010年3月にこの治療法を受けていた少女(当時16歳)が死亡したことについて、赤座英之委員長は『独立した第三者委員会を設け、治療との因果関係を再度調べるべき』と述べた」と報じた。中間報告が発表された約2ヵ月後の2014年11月29日、金沢大学が設置した「カフェイン併用化学療法に係る科学的検証調査委員会」(以下、科学的検証調査委員会と言う)の第1回会合が開かれた。筆者の法人文書開示請求に対...  前回(10月1日号)は、金沢大学附属病院カフェイン併用化学療法に関する調査委員会(以下、カフェイン併用化学療法調査委員会と言う)が、2010年にカフェイン併用化学療法を受けて死亡した16歳の少女の診療経過を検証しなかった理由を取り上げた。  カフェイン併用化学療法調査委員会は中間報告を発表する記者会見を2014年9月8日に開いているが、それを報じた読売新聞石川版の記事は「2010年3月にこの治療法を受けていた少女(当時16歳)が死亡したことについて、赤座英之委員長は『独立した第三者委員会を設け、治療との因果関係を再度調べるべき』と述べた」と報じた。中間報告が発表された約2ヵ月後の2014年11月29日、金沢大学が設置した「カフェイン併用化学療法に係る科学的検証調査委員会」(以下、科学的検証調査委員会と言う)の第1回会合が開かれた。筆者の法人文書開示請求に対し

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