医薬経済オンライン

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あるべき薬価制度を「模索」できない製薬業界

提案よりも陳情が現状、誰に遠慮をしているのか

2022年11月1日号

 業界団体の活動も経験し、薬価制度に関する中央社会保険医療協議会での議論や政府与党の政策決定を間近で見ていた大手製薬企業関係者はこう愚痴をこぼす。 「何でこんなにつまらない議論をしているのだろう。何が問題で何を変えたいのか。これでは『言いました』『ご意見賜りました』のガス抜きではないのか」  その不満の矛先は、厚生労働省医政局が主催し、医薬品に関する現下の問題を話し合う「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」に向けられている。現在、この有識者検討会では、薬価制度や医薬品流通に精通していると自負する業界関係者からすればもどかしい話ばかりだ。 八方塞がりの制度  有識者検討会が設置された背景は、本誌でも何回か報じているので簡略化するが、昨今の薬価制度の政策決定に対する...  業界団体の活動も経験し、薬価制度に関する中央社会保険医療協議会での議論や政府与党の政策決定を間近で見ていた大手製薬企業関係者はこう愚痴をこぼす。 「何でこんなにつまらない議論をしているのだろう。何が問題で何を変えたいのか。これでは『言いました』『ご意見賜りました』のガス抜きではないのか」  その不満の矛先は、厚生労働省医政局が主催し、医薬品に関する現下の問題を話し合う「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」に向けられている。現在、この有識者検討会では、薬価制度や医薬品流通に精通していると自負する業界関係者からすればもどかしい話ばかりだ。 八方塞がりの制度  有識者検討会が設置された背景は、本誌でも何回か報じているので簡略化するが、昨今の薬価制度の政策決定に対する医薬

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